環境構築ですでにVisual Studio Code(VS Code)をインストールしました。ここでは、VS CodeでJupyterを使う環境を作ります。
Jupyterとは
Jupyterは、Markdown(簡易マークアップ言語)とPythonソースコードを組み合わせて表示できる、インタラクティブな実行環境です。1つ1つのファイルは「ノートブック」と呼ばれ、.ipynb
という拡張子を持ちます。
Python仮想環境を起動する
Pythonと仮想環境で設定した仮想環境を起動してください。
source ~/infovis/virtualenvs/.venv/bin/activate
# or
source ~/infovis/virtualenvs/.venv/Scripts/activate
Jupyterを試すためのディレクトリを作成する
cd ~/infovis
mkdir tmp
cd tmp
ターミナルからVS Codeを起動する
以下のコマンドを実行し、VS Codeで現在のディレクトリ(tmp
)を開きます。
code .
Info
macOSでは、デフォルトでは
code
コマンドがインストールされていません。一度LaunchpadからVS Codeを起動し、コマンドパレット(「Command + Shift + P」で開く)から「Install ‘code’ command in PATH」を実行してcode
コマンドをインストールしましょう。
拡張機能をインストールする
拡張機能パレットで、「Python」と「Jupyter」をそれぞれ検索し、拡張機能をインストールします。
WSLの場合
WSLを使っている場合は、同様の手順で「WSL」という拡張機能もインストールしてください。
インストールが終わったら、VS Codeを終了させ、ターミナルからcode .
で再度起動してください。
Jupyterファイルを作る
エクスプローラーのアイコンをクリックし、test.ipynb
という名の新しいファイルを作成してください。
作成したファイルを開き、「Code(コード)」をクリックして新しいセル(コードやテキストを入力できるブロック)を追加してください。
新しいセルに、print("hello world")
と入力してから、右上の「Select Kernel(カーネルを選ぶ)」をクリックしてください。カーネルは、プログラムを実行するエンジンのことです。
出てきたダイアログから「Python Environments…(Python環境…)」を選択します。
Python実行環境のリストが出てくるので、Pythonと仮想環境で作った環境(~/infovis/virtualenvs/.venv/*
)を選択します。
Hint
仮想環境が見つからない時は、VS Codeの設定で「Python」と検索し、「Venv Folders」の項目に「~/infovis/virtualenvs」を追加し、VS Codeを再起動して試してみましょう。
初回のみ、ipykernel
をインストールするように促されるので、インストールします。これは、VS CodeでJupyterを使うために必要な軽量モジュールです。
インストールが終われば、コードの実行結果が表示されるはずです。